Baling Selipar the Board Game:マレーシアの伝統的な遊びにもとづくテーブルゲーム
アフィカ ナズィラ ビンティ ロシディ
常夏の気候下にあるマレーシアでは、熱中症予防のため、日常的に子どもの外遊びに注意を払っている。その傾向は、近年の子どもを対象とした犯罪の増加によって強められつつある。結果として室内遊びが推奨され、伝統的な外遊びはますます失われつつある。以上を踏まえ、本研究は、住宅内の限られたスペースでも遊べるよう、マレーシアの伝統的な外遊びの一つである「バリン・スリッパ」をテーブルゲーム化した。この外遊びは、1チーム2人以上の2チームが、ピラミッド状に立てたスリッパを、投げたスリッパで倒しあうものである。提案するテーブルゲームでは、対象ユーザを7歳以上、2~4人とし、スリッパを投げる代わりに指で弾き、相手のピラミッドを倒す。最後までピラミッドまたは「orang(人)」が残った者が勝者となる。在日マレーシア人の子どもたちを被験者に検証した結果、外遊びとは印象が異なるが、とても楽しめたとの感想を得ることができた。
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